台湾の半導体設計スタートアップが、AI(⼈⼯知能)に特化した製品の展開で攻勢をかけている。Neuchipsは開発したチップを⽣かすため、エンタープライズ向けパソコン(PC)やソフトウエアを⼿がけるメーカーと協業し、端末側(エッジ)で⽣成AIを使⽤する⽅法を提案。⽇本市場の開拓も視野に⼊れているという。
同社は2019年創業。AIによるレコメンド機能に特化したチップ開発を進めていたが、⽶OpenAI(オープンAI)の「ChatGPT」の登場で⽅向を転換。⽣成AIに特化したチップとして市場開拓を始めた。
Neuchipsの「Raptor」は7ナノメートルプロセスのプロセッサーで、特許技術による省電⼒が特⻑だ。これを搭載したマザーボードに取り付ける拡張機器「Viper」を活⽤すれば、⽣成AI機能を使えるようになる。45Wで140億のパラメーターのLLM(⼤規模⾔語モデル)を扱える。
同社はこの技術を市場で⽣かそうと、各社と協業してアプリケーションの開拓に注⼒。同社の陳怡嘉⽒は「チップの性能向上も⽬指したいが、スタートアップということもあり、まずは市場にアプローチすることが重要」と話す。
台北市で開催中の「COMPUTEX(コンピュテックス)」でも、こうした強みをアピールした。台湾Vecowなど産業PCメーカーと協業し、電源構成を追加することなく複雑な⽣成AIを使えるようにするシステムを実現、展⽰した。同じく台湾のGSH(Golden Smart Home)が⼿がけるAIベースの企業の教育・研修プラットフォームも展⽰。Viperを使⽤したアプリケーションになる。
コンピュテックスでは、こうしたソフトウエアとハードウエア両⾯の協業を周知させようと、エッジでの⽣成AIの活⽤事例を⽰した。
⽇本市場への展開も想定する。陳⽒は「⽇本は世界の中でも⽣成AIの実装を真剣に⽬指している」とし、今後に期待を込めた。